乳腺センター

診療実績および臨床研究業績診療科紹介

 乳腺センター開設以来3年が経過しました。一昨年の熊本地震を経て、昨年4月に大江に誕生した新病院に移転してからも1年が過ぎました。この新しい病院へ移転してからの1年間をまとめたいと思います。

外来患者数

画面を指で左右にスライドしてください
H29年
4月
5月6月7月8月9月10月11月12月H30年
1月
2月3月合計
新患1581591762331912221401441441241441551,996
再来9691,1431,0071,0161,1531,0631,0971,1871,1879791,0011,14712,797
合計1,1271,3021,1831,2491,3441,2851,2371,3311,3311,1031,1451,30214,793
画面を指で左右にスライドしてください

 乳腺センター開設の初年度、2年目(地震の年)、そして3年目の昨年度の外来患者数は新患・再来も合わせ8,593名、12,554名、そして表のように14,793名となっており、順調に患者さんの数は増えています。

入院患者数

 昨年度の入院患者数を以下に示します。新築移転後間もないときは少なかった患者さんの数も徐々に増え、月の平均は122名となりました。

画面を指で左右にスライドしてください
4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月合計
80901231191331141471511241441091321,466
画面を指で左右にスライドしてください

手術症例数

昨年度の手術件数は全体で433件でした。うち初発例に対する手術は398件となっていました。また、再発例に対する手術が17件でした。また、初発例に対する同時再建手術は19件に施行されていました。それほど多くの割合ではありませんが、保険適応がなされて以来少しずつ増加しています。この手術件数は移籍初年度:296件、28年度:338件、そして今年は433件と順調に増加していました。

    近年の特徴としては乳房温存手術よりも乳房切除症例が多くなってきていることです。これには以下の理由が考えられます。当院では乳房温存手術時に取りきれているかどうかを手術中に病理診断を行っており、(断端陽性による)再手術の回避が可能となっています。
  • 術前MRI検査の進歩により別の部位(手術予定している側の乳房内に新たながんが見つかる場合・反対側の乳房に新たにがんが見つかる場合)に小さながんが発見されることが多くなった
  • 乳房切除~乳房再建を選ぶ方が増えてきた(現状は乳房切除される方の10人に一人が実施しています)
  • 遺伝性乳がんでは基本的に乳房切除が勧められている
  • 乳房温存手術のあとに、温存した乳房から新規の乳がんが発生するリスクの心配
  • などが考えられます。しかしながら、いずれの場合も適切な診断のもと患者さん、家族の方と十分な話し合いを行った上で手術方法を決定しています。
手術件数統計(H29年度)
画面を指で左右にスライドしてください
初発再発良性その他
乳房切除乳房温存腫瘍摘出再発腫瘍リンパ節
郭清
良性腫瘍
切除
リンパ生
検他
合計
(件)
同時再建
H29年4月162130012133
5月190102201135
6月191134001138
7月22270111234
8月181140122138
9月23291011035
10月232141102142
11月222150010139
12月201113001136
H30年1月214121000135
2月150101201231
3月182101222237
合計2361913814981414433
画面を指で左右にスライドしてください

> 平成28年度実績

> 平成27年度実績

化学療法

 乳がんに対する治療法として重要なものの一つが抗がん剤治療です。下表はこの1年間の入院および外来での治療件数をまとめたものです。当院では初回の治療は入院で行なうことを基本としていますが、件数はやはり外来での治療が多くなっていました。

画面を指で左右にスライドしてください
4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月合計
外来1331511171171251091121231201211251321,485
入院40559176847510210387997997988
画面を指で左右にスライドしてください

> 平成28年度実績

> 平成27年度実績

セカンドオピニオン

患者さんにとって診断や治療法選択に際して重要なセカンドオピニオンの件数についての報告ですが、昨年度は14件でした。内訳は初発時における手術法・術後治療法の選択や再発時における治療方針などに関する相談でした。

乳がん検診

 昨年4月から乳がん検診を開始いたしました。熊本市が行なう対策型検診と病院が主体で行なう任意型検診を行っています。主にマンモグラフィでの検診ですが、オプションとして超音波検診も希望者に対し実施しています。昨年度は熊本市の検診が405件で、うちオプションとしての超音波検診を201件に行いました。また、任意型検診を160件に行いました。その精査件数や乳がん発見数などは改めて報告させて頂きます。

業績

昨年度の業績としての学会発表(講演も含む)と論文(共著も含む)のまとめ一覧を別表に記載します。国際学会にも数回参加し、発表しております。今後も自施設のデータや臨床試験データの発表など積極的に行なっていきたいと思います。

学会発表、論文について
> 平成29年度の学会発表および学術論文(PDFファイル)
> 平成28年度の学会発表および学術論文(PDFファイル)

乳がんチーム医療研究会

平成27年度に乳腺センターを開設してから乳癌チーム医療研究会を毎月開催しています。毎日の診療においてもっとも重要なことは”患者さんの満足度を高める”ことです。不安を抱え受診される方、がんの告知を受けて途方にくれている方、そして治療法選択に迷われている方などそれぞれの立場でそれぞれの心配や悩みがあります。これらをチームとして支え、少しでも現状を理解して頂き、十分な説明を踏まえ、悩みや心配の解決が出来ればと思います。そういう中で毎月、各分野で患者さんに関わるスタッフが一同に会し、話し合いを行っています。今後も患者さんのためにより良い医療の実施が可能となるように努めて行きたいと思います。

画面を指で左右にスライドしてください
開催日内容
乳がんチーム医療研究会
(第18回)
平成29年4月28日(火) ①各部門での問題点 ②各部門での連携が必要なところ ③患者さんの待ち時間短縮のためにできること ④入院での活動報告と役割
(乳腺外来・放射線技師・臨床検査技師・病理技師・地域連携室、相談室)
乳がんチーム医療研究会
(第19回)
平成29年5月23日(火) 嘔気・嘔吐 各担当者からのミニレクチャー
①乳癌患者に起こる嘔気・嘔吐:乳腺センター医師 ②嘔気・嘔吐のある患者へのケア 3西病棟外来 ③制吐剤について :薬剤師 ④食事の工夫 :栄養士
乳がんチーム医療研究会
(第20回)
平成29年6月27日(火) 画像診断
1、画像診断センターの紹介:放射線科医師 2、乳房MRIについて:放射線技師 3、マンモグラフィについて 4、その他のモダリティについて
乳がんチーム医療セミナー平成29年7月28日(金)
メルパルク
・「乳がん治療およびサバイバーシップ~チームでのサポート体制~」 ・「相談支援センターの活動について~サバイバーシップの視点から~」
乳がんチーム医療セミナー
(第20回)
平成29年9月26日(火) ・リハビリテーヒョン科の紹介
・乳がんリハの現状と課題について
乳がんチーム医療セミナー
(第21回)
平成29年10月24日(火) 「治験について」
乳がんチーム医療セミナー
(第22回)
平成29年11月28日(火) 各部門からの現状報告
①医師 ②乳腺センター看護師 ③外来化学療法 ④3西病棟 ⑤リハビリ科 ⑥病理診断科 ⑦放射線科 ⑧生理検査科 ⑨栄養科 ⑩手術室 ⑪歯科口腔外科 ⑫薬剤部 ⑬地域連携室 ⑭医事課
乳がんチーム医療セミナー
(第23回)
平成30年1月23日(火) 国際学会報告  San Antonio乳癌シンポジウム報告
乳がんチーム医療セミナー
(乳癌病薬連携セミナー)
平成30年2月9日(金) ①乳癌化学療法~注射剤と経口抗がん剤について~ ②経口抗がん剤を使用する患者への院内の取り組み
~当院から調剤薬局への発信~
③調剤薬局と院内薬局の違いを踏まえた今後の取り組み ④再発乳がん患者のケア~あなたらしさを支える当院の取り組み~
乳がんチーム医療セミナー
(第24回)
平成30年3月27日(火) ①リムパーザの紹介 ②各専門職の立場から
「オラパリブ使用時の問題およびチームの活動に求める点」
画面を指で左右にスライドしてください